フフホト市旅行記
突発旅行!じょえにきあくん笑
夏休みも最後の2日だし一泊二日で国内旅行したいなぁ〜と思っていたところ、実はラボのセミナー開始まで1週間あることに気づいたので、遠出しようと思いました。 ぼくはわりと突発旅行をよくするそうですが、海外旅行で、当日に旅行を企画したのは初めてだったかもしれません。
ちなみに突発旅行のメリットとして、天候によって行き先を選べるので外れることがない、というのがあります。デメリットはなんですかね?友達を誘っても来てくれないことでしょうか(来て〜〜〜〜〜〜〜〜〜><)
場所を決める
じょえくんは人気(ひとけ)のないところを旅するのが好きです。東京だと毎日いろいろ考えることが多くて人生つらそうに思えることでも大自然を目前にすると、「まじでどうでもいいなこれ」という気分になれます。
もともと行きたい場所はいくつかあって、たとえば中国だとラサ(ラサ単体というよりかは、西安から鉄道で標高を上がっていくときの景色の変化すべて)、ブータン/ネパールなどの高山帯、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、イランあたりの去年行き損ねた中央アジア〜中東エリアでした。いずれも、気候的に日本と大きく違う場所で、自然の広大さを感じられる場所です。こういうところにいると、普段の研究とか仕事とか人間とかがどうでもよくなって心が落ち着きます。人も少ないし、英語が聞こえないのもポイントが大きいです(知っている言語を聞くと疲れちゃうので)。ちなみにこれらのエリアは世界史でよく登場するエリアで、ウィキペディアなどで復習しながら散策すると、めちゃめちゃ楽しいです。
今回行き先に決定したフフホト市は、内モンゴル自治区の省都で、ぼくも直前(というか当日)まで存在を知りませんでした。去年、新疆ウイグル自治区のウルムチに行ったので、○○自治区つながりで調べたら出てきました。内モンゴルというだけあって、ちょっと市街地から離れると草原や砂漠が広がっているようで、モンゴル語もちらほら見られるということで、エキゾチックな街大好きマンとしてはめちゃくちゃ行きたくなりました(ちなみにこれまでに行った一番好きな街は去年行ったコルガス市です)。
チケットを検索すると、往復9万ぐらいであったので即購入して荷造りして出発します。ホテルもとりあえずサポートがちゃんとしていそうなシャングリ・ラホテル フフホトを2泊分予約して、街の様子を見つつ行程を決めていくことにしました。こういう短期間突発旅行の場合、街の様子をホテルの人に聞いたり、ツアーを探してもらったりすることが多いのでそういうデスクがちゃんとしてそうなホテルを選ぶのは重要です。あと単にリラックスしたかったので良い目のホテルを。
(休みいっぱいまで旅行しようと思ったので日曜夜に東京に戻ってくる航空券をとったのですが、AtCoderの最強コンオンサイトとかぶってたことに気づかなくて泣く泣くオンサイトをキャンセルしました…)
フフホト市まで
とりあえず成田空港に行って、中本と中国用のSIMを買います。8日間、毎日500MBまで使えるやつで2500円ぐらいでした。中国だとGoogle等のサービスが使えないことは有名だと思いますが、香港回線を利用しているSIMまたはレンタルWi-Fiを使えば問題なく利用できます。レンタルWi-Fiが一日あたり2500円とかで高すぎたので絶対に使わないほうがいいと思います(ア)。ちなみに過去にじょえにきあくんはレンタルWi-Fiを予約したのに受け取り忘れて保安検査を通ったことがあり、現地でSIMを買うということをしたことがあります。
成田→上海→フフホトで、それぞれ3時間半、2時間半程度のフライトです。午前中の便に乗って、その日の夜に着きました。フフホトは同じ自治区のウルムチと違って保安検査がほぼほぼなく、平和な印象を受けました。
飛行機の行き先表示がガバガバで香港になってて乗ったあと焦りました(これ、最後まで香港になってました)。
それと、フフホト市は漢字で呼和浩特と書きますが、中国語チョットシカデキナイぼくは読み方がわからなかったので乗り継ぎの空港で行き先を聞かれたときにだいぶ困りました。フフホト行きの飛行機に乗ったタイミングで初めて読み方を知りました(hu1he2hao4te4)。
空港の標識はこんな感じで、見たことない種類の文字があったのでウキウキになりました。空港からホテルまではタクシーで30分ほどでした。料金は50元(1元17円程度)程度でした。ぼくは中国に行きなれているのでいつものことでしたがタクシーの運転手がSNSで通話しながらスマホを操作しながら運転しているのでなかなか限界な空間です。ホテルはダウンタウンのど真ん中にあるみたいで、諸々の場所へのアクセスがよかったです。ホテルにつくと21階(スイートを除くと最上階)のかなりよさそうな部屋に割り当てられていてテンションがあがりました。
海外でお風呂がちゃんとしているのはポイントが高い
カラム:中国のスマホ事情
今回の旅での一番の失敗は、微信や支付宝などのSNS、電子マネーの準備をまったくせずに中国に行ったことです。去年トランジットで一瞬北京にいましたが、現金でのタクシー支払いを断られたりしてだいぶ電子マネーがないと生きていけない雰囲気になっていましたが、完全に忘却していました。SIMを差し替えているので、日本の電話番号もないし(SIMも電話番号なしのもの)、新規アカウント登録もできなくて困りました。一応微信はアカウントを持っていたのですが、100年間ログインしていなかったら二段階認証的なものが発動して困りました。SIMを差し替えると二段階認証が基本的にできないのでやばいですね。
中国だと街のほとんど至るところにレンタルサイクルがありますが、これの支払いも電子マネーなので厳しいです。まあぼくは足で歩くのがまあまあすきなので耐えましたが、やはり電子マネーを準備しておくに越したことはなさそうです。
フフホト市内
ホテルの部屋から見た景色です。ビルがあまりに多くて全然草原じゃないじゃん!と思うかもしれませんが、人がいない方向に10kmほど離れるともう草原があり、ゲルもちらほら見ることができます。
ホテル周辺を散策するだけでも雰囲気を楽しめます。お店の看板にモンゴル語が混じっているのがいいですね。ちなみに現地人にモンゴル語読めるかを聞いたのですが、全く読めないとのことでした。
(写真はシャングリ・ラホテルから塞上老街まで歩いたときの景色)
これ、ピンイン表記がバグっていないか
完 全 に 本 郷 三 丁 目
夜も街の中心付近は明かりが多く、出歩ける感じでした。気づいたら数箇所蚊に噛まれていてテンションが下がりました。
フフホト市郊外
フフホトはアルタン=ハンが築いた南モンゴルの古都ですが、北側を見るとよさそうな山地が横に広がっていて、安全そうで街を作るにはかなり適した場所なように感じました(適当)。
大きな池がありました。きれい。
ゲルもちらほらありました。地盤をコンクリートで固めた固定式のものと、木でできた移動式のものがあります。都市化した窮屈な生活を嫌う人たちがわずかではありますが、こういった郊外で生活しているみたいです(by wikipedia)。
ちなみに、ここらへんまでは市内からタクシーで50元程度(20~30分)で行けますが、帰るためのタクシーがほぼ存在しないので、帰る宛を見つけてから行ったほうがいいです。ちなみにぼくはここで人生初のヒッチハイクをして市内へ戻りました。
近場(?)の観光地
希拉穆仁草原
発音はXi1la1mu4ren2です。最初見たとき中国語っぽさを感じなかったんですが(~murenってなんか英語とかにもありそうじゃないですか)思いっきり中国語でした。
道中からみた景色です。山岳地帯と草原地帯を走ります。
馬に乗れたりします。乗りました。もともと乗るつもりはなかったのですが日の入りまで時間をつぶすために乗りました。馬に乗ると戦闘時にだいぶ有利になるということがよくわかりました。首から上を狙われる心配がほとんどなさそうなので。その代わり馬につける鎧は重要だと思う。キングダム完全理解。
ゲルの中に入れます。チンギス・ハンが飾っていて本当に信仰しているのがわかりました。モンゴル式コール飲酒の儀を受けました。马奶酒といって馬のミルクでできたお酒を飲みました。しつこくなくて飲みやすかった。
9月下旬に行きましたが、結構草が黄色がかっていました。6,7月に行くと青々とした草原を見られるみたいです。人が多いらしいけど。
ぼくの影です。なげえ〜
草原からみた夕焼けと羊たち
他
フフホト市の東西南北にそれぞれ大きな観光地があるらしく、北は希拉穆仁草原で、南は老牛湾とよばれる、黄河が蛇行している一帯で、西は库布齐沙漠とよばれる砂漠、東には草原+中国最大級の風力発電地帯があるみたいです。個人的には草原以外は、別にこの地以外でも体験できそうなものだった(砂漠は以前アラブ首長国連邦でそれなりに楽しんだ)ので、草原だけに行くことにしました。距離は希拉穆仁草原が市内から2,3時間程度で、他は市内から150kmほどするので、行き来するだけで丸一日かかります。
料理
これらはホテルのレストランの写真です。ここの名産はやはり羊肉で、あっさりとした噛みごたえのある肉です。日本だとあまり見ない気がするし、見たとしても脂の乗ったラム肉!みたいな感じで見る気がしますが、中国や中央アジアで食べる羊肉は逆にさっぱりとした感じがウリな気がします。パクチーと和えた羊肉を食べたのは初めてでしたが、かなり美味しかったです。あと黄河で取れた魚とかが食べられる気がします(黄河からは100km以上あると思いますが)。中国ではかなり魚料理が多いですが、川魚な気がします。唐辛子などのスパイスと組み合わせた料理が多くて、日本みたいに刺し身で新鮮な味を〜みたいなのは難しいです(これはこれで美味しいです)。
これは希拉穆仁草原で食べた羊の太もも部分の丸焼きです。クソ高かったです。一人で注文しても食べきれるわけがないのでだいぶ厳しかったです。
ちなみにホテルの朝食バイキングには日本食コーナーもありました(寿司はカリフォルニアロールだったので食べていません。そばを食べましたが麺が伸びていました)
まとめ
よかった点
- うーん、まあ行けたのが良かった
- 街が比較的平和だったし、きれいだった(重要)
良くなかった点
- 2,3人で行ったら費用が多分半額近くになっていた。たけえ
- 思ったより360度草原ではなかった。それはそう。そうだったら観光地にならない
- 車やバイク運転できる人なら自分で借りて回るのがよさそう(砂漠だったら私有地とかなさそうだけど草原はそれなりに放牧がされていて私有地とかありそうなのでめんどいかも)
最後に
う し た ぷ に き あ く ん 笑 っ て 何 ? 笑